生育方法について

 

年間の降水量1500mm、年平均気温16℃。 和歌山は美味しいみかん栽培に最適な少雨地域です。
この、稀に見る好立地条件でみかんを育てています。 徹底した基本管理はもちろん、
樹がもつ本来の力を 最大限に引き出せるよう、つとめています。

 

安心・安全


常に園地に赴き、早期病害虫の発見を心がけるようにしています。

このことにより、病害虫の大発生を防ぎ、農薬の散布回数、薬量も最小限に抑えています。果実に付着している白斑は品質保持を高めるために用いる薬剤で、
石灰と硫黄の混合剤を主としたものですので、ご安心ください。


 

肥料について


肥料は上質でなおかつ肥効が早いものが良いと考えております。
魚粉を中心とした有機ぼかし肥料を使用しております。
又、樹の栄養バランスを考え、化学肥料を使用する場合もあります。

登録商標について


「虎の子みかん」は商標登録を行っています。類似品にご注意ください。
登録第5234623号 商標:虎の子みかん 第31類 みかん
平成21年5月29日 登録済み


みかんが育つまで

1月頃
お礼肥え


1年間果実を育ててきた樹の働きに感謝する意味合いも込めて、樹に必要な養分を補充します。また、寒い冬を越え、3月には健全な樹になって発芽するように、じっくりと施肥をします。

剪定


その年の果実の品質を左右する作業です。枝と葉を確認しながら、不要な枝を落とし、樹のバランスを整えていきます。
一年の中で、もっとも気を使う作業です。

2~5月ごろ

 

中晩柑収穫


山虎の清見とセミノールは4月1日以降にしか収穫を行いません。
果実が樹の上で完全に熟すまで待ちます。
このことによって、果実の品質が保持されるように思われます。

4〜5月頃

春肥


春以降、花がついて過酷な気象条件をむかえます。お互いがんばろう、今年もよろしく、という思いで施肥します。

4月ごろ

 

薬剤散布


春の陽気に誘われて、害虫の活動が活発になり、果実への食害や、樹をかじる幼虫などさまざまな防除が必要になってきます。
また、梅雨の時期は、湿度が高く、病害も発生しやすい環境になります。
1ヶ月予報や、週間天気予報、気圧配置を見ながら薬剤が効率よく効く時期を見定めながら、手散布を中心に最小限の農薬散布に配慮しています。

4〜12月

苗木管理


5月~8月の間に苗木をいかに正常に管理出来るかどうか、まだチカラの弱い苗木はこまめな確認が必要です。植栽して2~3年の苗木は10日に1回は目を通すように心掛けています。

5~8月ごろ

摘果


5月上旬に開花した花が、6月上旬には小さい果実に成長します。
これを適正な量にしていくために果実をちぎる、「摘果」という作業を行っています。
一本の木にできる実の量が多すぎると熟す時期や、果実の肥大が抑制され、又着果量が少なくなると、実の肥大がとまらず、糖度も低くなります。
これらのバランスを見ながら、10月いっぱいまで摘果を行います。

6~10月

タイベック施工


果実の品質の向上にタイベックというシートをみかんの株元を中心に敷いていきます。これによって、雨が地面に染みこむのを防ぎ、根の周りの水分が蒸発しやすく、木の水分の新陳代謝を早くします。このことにより糖度が上昇します。同時に酸度も上昇するため、天候を予測しながらの施工になります。

8~10月ごろ

早生・温州みかんの収穫


11月から早生を収穫し始めます。
1本1本、糖度計で測定し、食味を確認してから収穫します。収穫して7日~10日程度、時間をおいたみかんから出荷していきます。
家族4人と2人の計6人で、収穫、出荷をいたしています。
この時期は、猫の手も借りたいほど忙しいですが、大事にそだてた作物の晴れ舞台、丁寧に選別・箱詰めして出荷しています。

11~翌年1月ごろ